松竹座にある少年たちのおおきな夢をみてきました

先日、関西ジャニーズJr.の少年たちを観るために人生ではじめて松竹座に足を踏み入れてきました。

これまで松竹座は私にとって近くて遠い場所でした。距離はそう遠くないのになかなか近づけない場所。そういう認識だったのは関西ジャニーズJr.とそのファンの箱庭だと感じていたからで*1、安易に外野がはいりこめる場所ではないとおもっていたからです。
 
しかしそこに飛びこんでみようとおもったのは以前から気になっていた西畑くんの存在があったからで、大吾くんの演技、闇突きをこの夏この目で見ないと絶対に後悔するだろうとつよく思ったからです。幸運なことに康二くんを応援している友人とご一緒することができて心強い支えと共に松竹座に足を踏み入れました。
 
外野なりの感想を書き留めておきます。
 
 
 
 
ジャニーズWESTさんがいなくなってはじめての純粋な舞台、新しい関西ジャニーズJr.としての挑戦であると聞いていました。
手元にある少年たち2012のDVDで予習していて、それが私の知る少年たちなので比べてしまうこともありました。キャリアのある先輩たちと比べればまだまだ経験の浅い子もたくさんいたようにおもいます。でもそれが物足りなさに繋がらなくて。むしろお腹いっぱいにしてもらいました。みんな全力で目をきらきらさせてものすごくのびのびとステージに立っていて。これはまるっと絆の深い関西の文化だからこそつくりだせるステージの空気感なのだろうと感じました。
 
龍太くん、康二くんがステージにいる安心感と安定感は言わずもがなですが、それに加えて西畑くんはなにかを背負って光っているようにみえて*2。演技の力量を頼られ、以前のものからいろんな要素をつめこまれた役を演じていて背負うものはおおきかった*3と外野のわたしが感じたのに、彼はそれすらも光る力に還元しているようにみえました。ステージにぽつんと立つ彼の背後にある余白にものすごく力強いオーラが見えた気がしていて、この松竹座という場所が彼をさらにつよくしているのかもしれないとおもいました。
終盤たくさんの関西ジャニーズJr.を背にスポットライトを浴びて花道にひとり立ち潤んだ瞳でやわらかな表情でとおくを見つめる西畑くん。間違いなくここを背負っているひとだけど、それすらも糧でひたすらにまっすぐで潰れないつよさがある、きっとここがホームな彼は無敵だと、そう感じました。外で得たものは自分の宝であると同時に関ジュの宝であると彼自身が胸をはっているようにみえて。でもそれが彼だけのものではなく関西Jr.に共通することのような気もしています。白くてちゅるんとしていてやわらかいのに男らしさがキラリとひかる瞬間をたくさん目撃してしまいました。トップクレジット西畑大吾の世界を全身でしびれるほど感じてこぼれおちるほど受けとってきました。
 
 
優馬くんのソロコン以来ぐっと身近な存在になったギャン末の活躍もものすごく。丈くんのダンスはもちろん、歌もお芝居もなんでもこいな面を知ってしまってキャリアに裏打ちされた自信とつよさが伝わってきて視線ドロボーされっぱなし…大橋くんはかわいいのにダイナミックな踊りをするなぁと気になっていて、よくとおるハスキーボイスで堂々とお芝居していてステージに立つと変わる人だとおもいました。
なんにしてもギャン末のショータイムの出番は当たり前のように一緒なので目が足りるわけもなく…末様をあまり追えなかったのはかなり後悔しています…右耳に髪をかけていた末様ものすごくキュートでした。
 
そして大注目していたのが14年組の道枝くん。とってもキュートなルックスでこの子はぜったいおおきい存在になる!とお茶の間でゆるりと目をかけている存在でした。ちびっこのセンターをとって堂々と振る舞う姿は、わたしの入り口であったエリート優良ショタの姿に間違いなく、これからも目をかけていくしかないと思いを新たにしました。
そして赤外線くんを絶妙に演じていた奥村くんがわたしのツボで…感謝祭で勝利くんに飛びたい飛びたい!とせがんだりセクシーローズとささやいていて、友人とおなか抱えてわらった*4ことを思い出しました…これからも楽しみです奥村くん。
横目で見ていた子達*5がいつのまにかたくましくなっていたのに驚いたように、このちいさな子たちもいつかはこの場所でたくさんの後輩を背負いステージに立つ日がやってくるのだなとぼんやりとかんがえたりしていました。
 
 
 
演目としてはRivalが本当に大好きで。
この想いの果てに 何があろうと 引き戻れない 決めたOnly way  絶望から 生まれた命なら 全てを捧げよう On my life  今すぐ
この歌詞を歌う康二くんと西畑くん。最後に胸ぐらを掴み至近距離で見つめあうふたり。暗転してふたりだけが太陽のようなあたたかい光に照らされる世界がとってもキレイで。なのにどこか切なくて。
 
ここでの役に限らずジャニーズJr.ってこういう存在なのだろうとおもったりして。本人の意図にそぐわないけれどタレントとしてよい環境にほうりこまれることだってある。引き戻れない道を、行くと決めた一本道を行くしかないときだってある。どんな想いがあろうと別れた仲間がライバルになろうとも行くしかない。それが後半にこめられているだろうRivalがわたしはすきで。だれかを傷つけるくらいなら静かに自分が傷を負うことを選ぶような、すべてを背負いきってそれすらも力にしていくような、そんなタレントのつよさにくるしいけれどわたしは救われてきたから、そこにつよく惹かれるのかもしれない。
 
 
 
ショータイム、あらかじめ関西のオリ曲は勉強していましたが、これが…!と気迫と空気感に圧倒されました。先輩が歌っていたあのパートをあの子が歌う。脈絡と受け継がれているものを目の当たりにして、堂々といきいきと楽しそうに歌って踊る彼らが眩しくて眩しくて。みんながひとつになってキラキラして迫ってくるような。ここからまたどこかへ羽ばたいていくこと、そして関西ジャニーズJr.として生きていることに誇りをもっているように感じてただただ眩しかったです。
 
松竹座に立つ彼らがそこから見る眩しくておおきな夢のかけらをのぞくことができたような気がしていて、このタイミングで松竹座の世界にすべりこめたことを幸運におもいます。関西にしかない愛にあふれた文化にすこしふれられたこともうれしかったです。公演後にふりかえったあの入り口にあの空間にまたすべりこめる日がくるのを楽しみにしています。
 
少年たち、1ヶ月間お疲れ様でした!!すてきな空間をありがとうございました!!

*1:ヲタ卒した友人が関ジュ担になったときに関西独特の文化をよく聞かされていたので

*2:わたしが大吾くん贔屓に見ていたからかもしれないけれど

*3:ひとりで4役分の要素をこなしていたそう

*4:絶妙な棒加減で笑わずにはいられない

*5:伊織くん、大晴くん、柊和くんとか